広島、長崎への原爆投下から80年。戦争体験者の高齢化で若い世代への継承が課題となる中、広島の市民グループがさまざまな視点で平和を考えられるイベント「生きて、つないで2025in福岡」を21~26日、福岡市博多区の福岡アジア美術館で開く。主催者は「戦争を『他人事から我が事』に捉えられるきっかけづくりにぜひ来場を」と話す。
市民グループ「被爆三世・四世プロジェクト これからの私たちは」(広島市)の主催。広島、長崎の被爆者とその子や孫世代を撮り続ける写真家、堂畝(どううね)紘子さん(43)の写真展やギャラリートークのほか、小中高生を対象にした夏休みの自由研究に役立つ体験コーナーもある。
同様のイベントはこれまで広島、長崎で開催してきたが、被爆地以外では福岡が初めて。堂畝さんは「戦争の話は『怖い』『難しい』という先入観を取り払い、身近な視点で考えられるイベント。広島、長崎は遠くて行けないという人も、戦争や原爆について知る機会にしてもらえたら」と呼びかけている。
アジア美術館8階の交流ギャラリーで午前9時半~午後6時(最終日の26日は午後4時まで)。入場無料。【竹林静】
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