県岐阜商、29年ぶりの「商業高校」決勝進出なるか 夏の甲子園

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準々決勝で横浜を破り、アルプス席の応援団にあいさつに向かう県岐阜商の選手たち=阪神甲子園球場で2025年8月19日、平川義之撮影 拡大
準々決勝で横浜を破り、アルプス席の応援団にあいさつに向かう県岐阜商の選手たち=阪神甲子園球場で2025年8月19日、平川義之撮影

 全国高校野球選手権は21日、準決勝が行われ、決勝の顔合わせが決まる。

 注目を集めているのが、第1試合で日大三(西東京)と対戦する県岐阜商だ。

 「商業」と名の付く学校が決勝に進めば、夏は29年ぶりとなる。かつて一時代を築いた勢力が甲子園を沸かせている。

 県岐阜商は1925年創部。戦前に春3回、夏1回の優勝を果たした伝統校だ。

夏の甲子園大会決勝の十回裏、熊本工の三塁走者がタッチアップで本塁を狙うも、松山商の右翼手の好返球でタッチアウトになった=阪神甲子園球場で1996年8月21日撮影 拡大
夏の甲子園大会決勝の十回裏、熊本工の三塁走者がタッチアップで本塁を狙うも、松山商の右翼手の好返球でタッチアウトになった=阪神甲子園球場で1996年8月21日撮影

 選抜大会の出場30回、全国選手権大会の出場31回はともに岐阜勢最多。2000年代に入り、春は13、15年に準々決勝に進んだ。

 夏は09年に準決勝に進出したが、その後は12、21、22年と出場3大会連続で初戦敗退していた。

 「商業」勢は長く球史を彩ってきた。

 最後に夏の頂点に立ったのは、1996年の松山商(愛媛)。熊本工との決勝は右翼手による本塁ダイレクト送球でサヨナラ負けのピンチを脱した「奇跡のバックホーム」で知られる。記憶に残る名勝負を制した松山商が5回目の夏の頂点に立った。

夏の甲子園大会で決勝進出を逃し、グラウンドの土を集める明石商の選手たち=阪神甲子園球場で2019年8月20日、幾島健太郎撮影 拡大
夏の甲子園大会で決勝進出を逃し、グラウンドの土を集める明石商の選手たち=阪神甲子園球場で2019年8月20日、幾島健太郎撮影

 その後、「商業」勢は夏の決勝に進めていない。

 厳しい時代に入ったが、2016年春、20年ぶりに選抜大会に出場した高松商(香川)が準優勝し、脚光を浴びた。

 夏の4強に「商業」勢が入るのは、19年の明石商(兵庫)以来。今大会の県岐阜商の鮮やかな復活劇は、他校にも刺激となっているに違いない。【石川裕士】

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