
夏休み明けの時期、学校に行き渋る子どももいるのではないだろうか。
「行きたくない、と言われたらどうすれば?」
「親が同伴登校するのはアリ? ナシ?」
多くの親が抱くこんな疑問や不安に答えようと、中学時代から不登校を経験し、現在は多様な当事者への取材活動を続ける「不登校ジャーナリスト」の石井しこうさん(43)が8月、「小学生不登校 親子の幸せを守る方法」(KADOKAWA)を出版した。
孤立しがちな保護者の支援を
不登校関連の著作が多数ある石井さんだが、テーマを初めて「小学生の不登校」に絞り込んだ。
「支援機関で『小学生は対象外』と言われた」「シングルマザーとして子育てしているが、働けなくなった」といった相談が近年増え、社会的に孤立しがちな保護者を支援する必要性を痛感した。
石井さんは小学生と保護者に特有の悩みとして「同伴登校」や「学力への不安」を挙げる。
「多くの保護者が同伴すれば登校できると考え、教員も勧めがちだが、子どもは『NO』と言えずに苦しみ、親もつらそうな子どもを見て苦しむ。勉強についていけなくなると心配する保護者も多いが、後からでも十分取り戻せる」
記事の後半では石井さんが挙げる「親がしなくていいこと10項目」を紹介します。
オンラインフリースクールが2024年に実施し、石井さんも協力した調査では、不登校の小学生がいる保護者のおよそ5人に1人が離職を経験したことが明らかになった。
そ…
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