どうする教員の性暴力対策 防カメに慎重な教育現場、アンケに本音

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小学校の教室=斎藤文太郎撮影
小学校の教室=斎藤文太郎撮影

 教員による性暴力から児童生徒を守るためにはどうすればいいのか。防犯カメラの設置が有効との指摘があるが、毎日新聞が実施したアンケートでは、全国の教育委員会が設置に慎重な姿勢をとっていることが明らかになった。児童生徒のプライバシーを確保しつつ、どこまで踏み込んだ対策をすべきか。難しい問いに、学校現場は頭を悩ませている。

「子どもの監視、望ましくない」

 アンケートで教室への防犯カメラ設置に「反対」と回答したのは三重県、愛媛県、神戸市、岡山市の4県市だった。

 理由として愛媛県の担当者は「教室は授業をはじめ、生徒が一日の大半を過ごす場所。常時撮影をすることはプライバシー侵害の懸念があるほか、子どもが授業での発言を恐れるなどのびのびと教育を受けられなくなる不安がある」とした。

 岡山市は「不審者の抑止のために校門などに設置する防犯カメラは良いと思うが、教室への設置は子どもを監視するような手段で望ましくない」と指摘した。

 回答を「選べない」とした千葉県を含め、他の63都道府県・政令市は「どちらとも言えない」と態度を保留した。

「メリットある」答申も

 一方、防犯カメラ設置の検討状況について「…

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