中国外務省は22日、天津で31日から始まる「上海協力機構(SCO)」首脳会議に、ロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相ら加盟国や東南アジア諸国を含む22カ国の首脳を招待したと発表した。国連のグテレス事務総長ら国際機関のトップ10人も招いており、劉彬次官補は「創立以来、過去最大規模の首脳会議になる」と強調した。
SCOは中露が主導する新興・途上国の多国間枠組みで、10カ国が加盟。今回、中国からは習近平国家主席が参加する。加盟国のほか、オブザーバー国モンゴルのフレルスフ大統領や、トルコのエルドアン大統領ら対話パートナー国7カ国の首脳と、トルクメニスタン、インドネシア、ラオス、マレーシア、ベトナムの各国首脳も招待された。
会議は9月1日に閉幕予定で、各国首脳と習氏との会談も行われる見通しだ。3日には北京で抗日戦争勝利80年の記念式典と軍事パレードが実施され、SCO首脳会議の出席者の一部も参加するとみられる。
SCOは、中露と中央アジア4カ国が2001年、上海での首脳会議を機に創設。17年にインドとパキスタン、23年にイラン、24年にベラルーシが加わった。中国などは米欧主導の国際秩序の対抗軸としてSCOを位置付けている。【北京・畠山哲郎】
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