リバプール来日「アンフィールド、再現を」あるサポーターの思い

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熱狂的な声援を送る香港のリバプールサポーターたち。日本のファンは「アンフィールド」の雰囲気を作り上げることができるか=香港で2025年7月26日、AP
熱狂的な声援を送る香港のリバプールサポーターたち。日本のファンは「アンフィールド」の雰囲気を作り上げることができるか=香港で2025年7月26日、AP

 サッカーのイングランド・プレミアリーグの覇者、リバプールが30日、横浜市の日産スタジアムで、J1リーグの横浜F・マリノスと対戦する。

 20年ぶりの来日となるリバプールは世界的な人気を誇る名門クラブ。公認のリバプール・サポーターズクラブ(OLSC)は世界各地に支部があり、その数は300を超える。日本支部代表の田丸由美子さんは「日本のサポーターの応援も熱いと伝わるように。アンフィールドの雰囲気に少しでも近づけたら」と意気込む。

 アンフィールドとはリバプールの本拠地、6万1276人収容のスタジアムのことだ。試合のある週末、まちの雰囲気はチームカラーの赤に染まる。「the Kop」と呼ばれるゴール裏のスタンドでは地元の人々らが声をからしてチャント(応援歌)を歌い、選手たちと一緒に戦う。

 なかでも、「You′ll Never Walk Alone」は世界で最も有名な応援歌として知られる。

 風の中も、雨の中も歩き続けよう。心に希望を持って。あなたは一人じゃない――といった内容の歌だ。1963年に地元のバンドが歌ったバージョンがヒットし、リバプールの応援歌として定着した。

 田丸さんは「不思議なくらい歌詞が、リバプールというクラブとまち全体の文化を象徴している。一致団結する、みんなで助け合うという精神。アンフィールドで何度も歌ってきましたが、歌うたびに泣けてきます」と振り返る。

 田丸さんは年に数回、アンフィールドで観戦する傍ら、現地の人々と交流を重ねてきた。リバプールのファン文化を紹介する記事やコラムを書いたり、スタジアムで結婚写真を撮影したりすることもある。「特別なクラブ」と言われるリバプールと田丸さんはどのように出合ったのだろうか。

スタジアム全体が「息をのんだ瞬間」

 田丸さんは東京…

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