京都府立医科大付属病院と楽天メディカルが22日、光を当ててがん細胞だけを壊す「光免疫療法」と「免疫チェックポイント阻害薬」を併用した治療法の最終段階の臨床試験(治験)を始めたと発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「新しいがん治療の最終治験」について解説します。
Q 光免疫療法って、どんな治療なの?
A 光免疫療法は、がん細胞だけにくっつく抗体と、特殊な光に反応する物質を組み合わせた薬を点滴投与し、光を当ててがん細胞だけを壊す治療法です。
Q どんながんに使われているの?
A 国内では、年間4万7000人が発症するとされる頭頸(とうけい)部がんの治療で使われ、保険診療が始まっています。
Q 免疫チェックポイント阻害薬はどのような治療薬?
A 免疫チェックポイント阻害薬は、免疫細胞のブレーキを外して、がん細胞への攻撃力を高める薬です。
Q この二つを一緒に使うとどうなるの?
A 二つの治療を組み合わせることで、がん細胞をより効果的に攻撃できる可能性があります。
Q 治験の結果は?
A 頭頸部がんの再発や転移があった19人の患者を対象に実施したところ、6人のがんが小さくなり、うち4人は完全に消えました。
Q 副作用は大丈夫なの?
A これまでの治験では、死亡などの重い有害事象は確認されていません。
Q 最終治験はどれくらいの人が参加するの?
A 国内外の400人以上の患者を対象に、有効性や安全性を詳しく調べます。
Comments