石破茂首相は30日午前、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震で北海道・太平洋沿岸に津波警報が出たことを受け、津波や避難などに関する適時的確な情報提供▽住民避難など被害防止の措置の徹底▽早急に被害状況を把握し、地方自治体とも緊密に連携して人命第一の方針で被害防止に取り組むこと――などを関係省庁に指示した。
首相は首相官邸で記者団の取材に応じ、現時点では人的、物的被害は確認中と語った。その上で「警報が発表されている地域の皆様は、直ちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難してほしい」と呼び掛けた。「津波が到達しても第2波、第3波がより大きくなって到達することもある。警報解除まで安全な場所から離れないようにしてほしい」とも述べた。
政府は地震の発生を受け、午前8時37分に官邸に情報連絡室を設置し、9時40分に官邸連絡室に改組して被害情報の把握にあたっている。【神山恵】
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