秋葉原駅(東京都千代田区)とつくば駅(茨城県つくば市)間の1都3県を結ぶつくばエクスプレス(TX)が24日、開業から20年を迎えた。
この日は秋葉原駅で記念イベントがあり、ユニコーンとレールをもじって名付けられた新マスコットキャラクター「ユニール」がお披露目された。
1500人超の応募から抽選で選ばれた子ども4人を一日駅長に任命。ホームでは、この日運行が始まった、ユニールのヘッドマークやステッカーをつけた記念列車「ユニール号」の発車を「出発進行!」の合図とともに見送った。ユニール号は来年3月下旬まで運行される。
一日駅長を務めた東京都府中市の光井駿仁さん(7)は、茨城県内に祖父母の実家があり、電車が大好きだという。「駅長の大変さを知ることができてよかった。TXの赤と青のデザインがかっこいい」と満足した様子。TXを運行する首都圏新都市鉄道の渡辺良社長は「これからも沿線の方々との連携を深め、安心安全のサービスに磨きをかけていく」と語った。
TX沿線では宅地開発や商業施設の立地が進み、乗員人員は2024年度に1日平均40万人超と過去最高になり、開業時の2・6倍超に。沿線11市区の人口は23%超増えて約248万人になった。TXはラッシュ時の混雑解消のため、30年代前半に現在の6両から8両化を目指してホームの延伸工事などを進めている。
沿線自治体で作る期成同盟会は、TXを秋葉原駅から東京駅まで延伸させ、東京都が2040年ごろに開業を目指す臨海地下鉄との直通運転を要望しているほか、茨城県はつくば駅から土浦駅への延伸も目指している。【酒造唯】
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