同僚の女性の太ももを触ったとして、群馬県は25日、健康福祉部の会計年度任用職員の男性職員（73）を停職1月の懲戒処分にしたと発表した。職員は退職の意向を示しているという。
人事課によると、職員は4月28日、県内の電車で、通勤途中だった同僚の女性の太ももを触ったという。女性は同日中に上司に相談。上司が1カ月後の5月28日、職員に事実を確認したところ認めたという。職員と女性は偶然同じ電車に乗り合わせたといい、「魔が差してしまった」と話している。
また、女性からの相談を受け速やかに事実確認をしなかったとして、所属長ら管理職3人も厳重注意とした。
さらに県は、酒に酔って飲食店の店長に暴行を加えたなどとして、総務部の男性主事（25）を減給10分の1（1カ月）の懲戒処分にした。
同課によると、主事は2024年11月30日未明、酒に酔った状態でさいたま市内の飲食店を訪れ、女性店長の顔や腹を殴ったり、蹴ったりした上、店舗のドアも壊したという。
主事は埼玉県警大宮署に暴行容疑で現行犯逮捕された。その後、取り調べ中の警察官に水をかけたため、同署は翌日に暴行と公務執行妨害の両容疑でさいたま地検に送検した。同地検は25年3月25日に不起訴処分とした。
飲酒していた時間は約6時間で、ビールを中ジョッキで16杯、ビールベースのカクテルを3杯飲んだという。主事は「軽率で公務員としてあるまじき行為だった」と反省している。
ほかにも県は、SNS（交流サイト）で性的なハッシュタグを付けて知人の写真を無断投稿したなどとして、健康福祉部の男性技師（22）を戒告の懲戒処分にした。
同課によると、技師は5月5、6日、X（ツイッター）で本名ではないアカウントを使って、知人や同級生らの女性約60人分の写真計約100枚に性的なハッシュタグを付けて無断で投稿したり、第三者に画像データを提供したりしたという。
写真には女性たちの顔や水着姿が写っていて、LINE（ライン）のグループチャットで共有されたデータを使っていた。画像を無断使用された女性が被害に気づいたという。主事は「投稿に対して『いいね』（賛同）が多くもらえると思った」と話している。
いずれの処分も21日付。【加藤栄】
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