8月24日放送の人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ)は「祝!万博開催スペシャル」として、磯野一家が開催中の大阪・関西万博へと出かける内容となった。
「1970年の万博へ出かけた回の再放送も流しつつ、現在の万博を訪れたのですが、その内容にはかなり批判的な声が集まっています。例えば、会場はガラガラで行列に苦しむシーンはなし。パビリオンへもあまりにスムーズに入館しており、現実との乖離にX上ではツッコミが相次いでいました」(アニメ誌記者)
日本館を訪れると、実際に名誉館長としてPRに協力していた藤原紀香が本人役として登場。サザエさんと30分も“美容法”について立ち話をするなど、異次元の空間が繰り広げられた。
「紀香さんは舞台版の『サザエさん』で主演を務めるなど、同作と縁が深いのは事実です。ただ、なぜか直接関係ないはずの夫である片岡愛之助も本人役で登場。磯野一家とフードコートで食事するという超展開になりました。夫婦ともにかなりのセリフ量でしたが、その演技力について、SNSでは疑問の声が多く見られましたね」(前出・記者)
実際、X上では
《藤原紀香と片岡愛之助がサザエさんに出たけどあんまり上手くなかったな。殆ど台詞棒読み》
《藤原紀香のセリフはこれで音響監督がOKを出したんだろうか?》
と、演技へのツッコミとともに
《予約なしでは入れないパビリオンを何ヶ所も回って藤原紀香や愛之助まで登場させて、幾らアニメとはいえ酷い虚構》
など、万博PRとしても穴だらけの構成への不満が続出していた。
「1970年の大阪万博のときのサザエさんは、未来へ思いを馳せるカツオや、迷子になったタラちゃんの国際交流など“理想の万博”を描いていたんですが、現代の万博は有名人を出して実態とそぐわない展開をすることに違和感を覚えた視聴者も多かったようです。ドタバタ珍道中として、行列にうんざりする磯野一家といったシーンを入れれば、共感も高かったかもしれませんね」(前出・記者)
50年以上前の放送内容のほうが面白いとはこれいかに……。
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