イラン、核開発を巡り英仏独と協議 外交的解決の道はなお見えず

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イランの最高指導者ハメネイ師=24日、ロイター・WANA 拡大
イランの最高指導者ハメネイ師=24日、ロイター・WANA

 英国、フランス、ドイツとイランは26日、スイス・ジュネーブで外務次官級会議を開き、イランの核開発問題について協議した。英仏独は8月末までに外交的解決の道筋が見えなければ、国連安全保障理事会の対イラン制裁を復活させる「スナップバック」を発動させると警告しており、イランは強く反発している。AP通信によると、この日の協議でも折り合いはつかなかったという。

 2015年にイランと英仏独などが結んだ「核合意」では、イランが核開発を制限する見返りに安保理の制裁などが解除されたが、合意違反があればスナップバックを発動できると定められた。

 英仏独はイランが核開発を進めたことから、この措置の発動を警告。一方、イランは英仏独も経済関係の正常化などの義務を履行しておらず、発動の権利はないと主張している。

 イランのガリババディ外務次官は協議後、X(ツイッター)で、外交的解決を目指す姿勢を改めて強調し、「英仏独と安保理が正しい選択を行うために時間を与えるべきだ」と述べた。

 イランは4月、米国と核開発を巡る協議を始めたが、6月にイスラエルや米国がイランの核施設などを攻撃したことを受け、交渉は停止している。【カイロ金子淳】

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