埼玉県所沢市は、市内の高校生世代約8700人に対し、物価高対策として、1人あたり2万円相当のデジタルギフト(商品券)を配布する方針を決めた。財源は全額、国からの補助金でまかなう。9月1日開会の同市議会に予算案を提出する。
対象は、同日現在で所沢市に住民票があり、2007年4月2日から10年4月1日までに生まれた人。無料通信アプリ「LINE(ライン)」の所沢市のアカウントに登録して申請する。LINEを使わず申請し、同額面のプリペイドカードで受け取ることもできる。コンビニやスーパー、衣料品店など決められた店で利用可能で、居酒屋などでは使えない。申請は10月下旬からでギフトが届くのは来年1月の見通し。
ギフトの配布などは市が契約した事業者が担うが、ギフトが使われなくても市には返金されず事業者の利益になるという。市は「使用期限は3年。なるべく使い切ってもらえるよう周知したい。参考書購入などに使ってもらえれば」としている。【高木昭午】

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