沖縄 交差するまなざし 「礎」読み上げを推進 徳森りまさん/中 語り継ぐ移民2世の戦争

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 戦前の沖縄は、有数の移民県だった。目指した先は、近隣ではフィリピン、遠くは地球の裏側の中南米諸国にまで広がる。海外に新天地を求めた人々も、しかし、戦争の時代の渦と無縁であったわけではない。

 沖縄県糸満市の「平和の礎(いしじ)」に刻まれた戦没者の「名前を読み上げる集い」の実行委員会メンバー、徳森りまさん(38)=宜野湾市=は、24万人を超える名前の中に、南米ペルーなどに生まれた移民2世の青少年が含まれていることを知る。

 100年以上前、徳森さんの曽祖父母は平安座(へんざ)島からペルーに渡った。日米間に戦争が起きると、在ペルーの沖縄系を含む日系人は、ペルーと友好関係にあった米国の強制収容所に送られたケースもあった。曽祖父母はその難から逃れ、家族は後の代で沖縄に戻った。徳森さん自身は沖縄生まれだが、そんな縁から、ペルーをはじめ日本とは異なる国に身を置く少数者の存在に関心を持つ。

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