「高さ制限」のゲートで事故多発 荷台から重機落下の事態も 和歌山

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工事中の阪和道の高架橋手前に設置された、高さ3・8メートルの黄色いゲート=和歌山市栗栖で2025年8月26日午前11時24分、藤木俊治撮影 拡大
工事中の阪和道の高架橋手前に設置された、高さ3・8メートルの黄色いゲート=和歌山市栗栖で2025年8月26日午前11時24分、藤木俊治撮影

 和歌山市栗栖の市道で、工事中の阪和道高架橋(高さ4・1メートル)への衝突を避けるため、約100メートル手前に積載物の高さ制限(3・8メートル)で設置されたゲートに、重機などが接触・衝突する事故が相次いでいる。和歌山東署によると、昨年12月の設置から今月26日までに、少なくとも5件発生している。【藤木俊治】

 現場は阪和道和歌山インターチェンジから南へ約300メートルの市道。26日午前7時50分ごろ、トラックのパワーショベルがゲートに接触し、運転手が110番通報した。同署員が現場に到着して調べていたところ、午前8時25分ごろ、別のトラックに積んだパワーショベルがゲートと衝突して荷台から落下し、道路も損傷した。

重機が衝突する事故が多発している現場 拡大
重機が衝突する事故が多発している現場

 この影響で、現場は片側3車線のうち2車線で通行規制され、約3時間後に復旧した。2台のトラックの運転手や後続車両は無事だったが、同署は道路交通法が定める積載物高さ制限の「3・8メートル」を上回っていた疑いがあるとみて、関係者から話を聴いている。

 高架橋とゲートの工事を請け負う共同企業体(JV)によると、過去の衝突で壊れたゲートを建て替え、県警や市とともに、ゲートの手前に高さを感知すると警告を表示するセンサーを設け、業界団体へも啓発をしているという。担当者は「打てる手は打ってきた。更に周知を進めるしかない」と話している。

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