厚生労働省は27日、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」の機能を搭載したスマートフォンによる受診を、9月19日から全国の医療機関などで順次開始すると発表した。受診が可能な施設にはステッカーが掲示される予定。スマホ対応が可能な医療機関や薬局の数は現時点で未定という。
厚労省によると、7~8月に実施している実証事業では、マイナ保険証の利用に占めるスマホでの受診が1%未満だった。患者からは「カードを出す手間がなくなり受け付けがスムーズになった」と好評な反応があった一方、「利用方法がわかりにくい」などの声も上がったという。
医療機関にスマホ対応のカードリーダーを購入する費用の一部を補助する事業は、8月29日から受け付けを開始することが決まった。費用の2分の1(上限7000円)で、診療所や薬局は1台、病院は3台までが対象となる。【阿部絢美】
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