『テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート』展が来年2月から国立新美術館で開催

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Text by CINRA編集部

展覧会『テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート』が2026年2月11日から東京・六本木の国立新美術館で開催される。


同展では、テート美術館のコレクションを中心に、1990年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を多角的に紹介。約60人の作家による約100作品を通して、この時代のクリエイティブな熱狂がいかに世界のアートシーンに影響を与えたのかを検証する。


会場にはダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ルベイナ・ヒミド、スティーヴ・マックイーン、トレイシー・エミン、ヴォルフガング・ティルマンスなど、1979年から1990年まで続いたサッチャー政権時代を経て英国社会に登場した、実験的な作家たちの作品を展示。大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとし、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いた作品の数々が紹介される。


ロゴ、キービジュアルは河村康輔が手がけた。東京展終了後、2026年6月3日から京都市京セラ美術館で開催される。


【グレゴール・ミューア(テート美術館)のコメント】
テート美術館にとって初めての「90年代の英国美術」を振り返る展覧会を、東京と京都の名高い美術館で開幕できることを、大変光栄に思います。1990年代の英国は、政治・経済・文化の面で大きな変革を経験した時代でした。そうした社会状況のなかで、多くのアーティストたちが新たな表現や探求に挑戦していきました。来場者の皆さまにとって、本展覧会が、変化に富む英国社会の中で生まれた作品や作家の精神の神髄に触れる機会になればと願っています。変化の著しい現代においてもなお、この時代の芸術は重要な意味を持ち続けています。


【ヘレン・リトル(テート美術館)のコメント】
1990年代において英国のアートシーンと深いつながりを持っていた日本で本展を開催できることを、大変うれしく思います。展覧会の企画を進める中で、多くのアーティストが日本で作品を発表したり、日本から創作のインスピレーションを得たりするなど、両国の間に数多くのつながりがあることを改めて確認することができました。英国の歴史の一時代を従来の美術史的な枠組みを越えて掘り下げ、英国各地で展開されたアーティストたちの活動とその成果を一つの物語として描き出すことは、とても意義深く充実した経験でした。来場者の皆さまにも、地域間のつながりや、変革と創造に満ちたあの時代の空気を感じ取っていただけたら幸いです。


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