サヨナラ勝利呼んだ手負いのガッツマン あべの翔学 高校軟式野球

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【あべの翔学-早大学院】延長タイブレーク十回表あべの翔学1死満塁、北風夢成が適時打を放つ=明石トーカロ球場で2025年8月28日、西村剛撮影 拡大
【あべの翔学-早大学院】延長タイブレーク十回表あべの翔学1死満塁、北風夢成が適時打を放つ=明石トーカロ球場で2025年8月28日、西村剛撮影

第70回全国高校軟式野球選手権大会(28日・明石トーカロ)

○あべの翔学3―2早大学院●

 延長タイブレークの十回1死満塁。あべの翔学の北風夢成(ゆうせい)が打席に立つと、ベンチからはエンドランのサインが出た。

 早大学院バッテリーは仕掛けを警戒して外角に外し続け、5球目もストライクからボール3、4個分ほど離れたゾーンに。北風は「(相手が)投げた瞬間、やばいと思った」が、「もう当てるだけだ」と体勢を崩しながらもなんとかバットで捉えた。

 フライの打球は右前に落ち、適時打に。「うれしいというより、落ちてくれて良かった」と北風。結局この1点を守り切り、要泰樹監督は「みんながつないでくれた結果が、あの打席で全て出た」と決勝打をたたえた。

 北風は一塁手のレギュラーとして大阪大会に出場していたが、今大会の2週間ほど前に左手を疲労骨折。当初は代わりの1年生が出場選手に登録されていたが、北風は開幕直前の選手変更でメンバー復帰にこぎつけた。

 左手にテーピングをしながらのプレーが続くも、「メンバーに入ったからには結果を残しつつ、優勝できるようにこれまでやってきた」。手負いのガッツマンの活躍により、あべの翔学は2022年大会の決勝で敗れた中京と、同じ舞台で再び相まみえる。【吉川雄飛】

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