頭強打もボール離さず 三菱重工East、次々ビッグプレー 都市対抗

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【大阪市(NTT西日本)-横浜市(三菱重工East)】二回表大阪市無死、浜田竜之祐の打球を好捕する江越海地=東京ドームで2025年8月28日、前田梨里子撮影 拡大
【大阪市(NTT西日本)-横浜市(三菱重工East)】二回表大阪市無死、浜田竜之祐の打球を好捕する江越海地=東京ドームで2025年8月28日、前田梨里子撮影

第96回都市対抗野球大会1回戦(28日・東京ドーム)

大阪市・NTT西日本―横浜市・三菱重工East

 前回王者の横浜市は、序盤で目を奪われるような守備の好プレーが続いた。

 まずは二回だ。大阪市の5番・浜田竜之祐の放った打球は左翼スタンドに向かって大きく伸びた。横浜市の左翼・江越海地がフェンスに直撃しながらジャンプしてつかみとった。

 地面にたたきつけられるように着地した瞬間に頭を強打したが、グラブでつかんだボールだけは離さなかった。しかし、江越はしばらく起き上がれない。担架で運ばれて途中交代となった。

【大阪市(NTT西日本)-横浜市(三菱重工East)】二回表大阪市1死、中村篤人の打球を好捕する武田健吾=東京ドームで2025年8月28日、前田梨里子撮影 拡大
【大阪市(NTT西日本)-横浜市(三菱重工East)】二回表大阪市1死、中村篤人の打球を好捕する武田健吾=東京ドームで2025年8月28日、前田梨里子撮影

 江越の負傷交代で騒然とした空気となった後だった。続く大阪市の6番・中村篤人の中堅右に抜けようかという打球を、今度は横浜市の中堅手・武田健吾が走りながらスライディングで好捕した。抜ければ長打となった打球だっただけに、立て続けのビッグプレーだった。

 チームは2021年に三菱重工グループの再編で結成された。佐伯功監督が「選手から認められ、信頼される人間性がある」と、初代主将を託したのが江越だった。

 「それぞれ異なる歴史や伝統、文化があり、バラバラだった」(江越)というチームを試行錯誤しながらまとめ上げ、21年の日本選手権では準優勝した。主将を外れた後も、高い身体能力を生かして走攻守でチームを支えてきた。

 武田もプロ野球・オリックス、中日でプレーした後、22年に加入し、すぐにチームになじんだ。攻守で活躍してきた一人で、「いい年のおじさんが気持ちを出してプレーする。僕はそういう社会人野球が好き」と言う。

 前回王者らしく、1球に懸ける執念がつまったプレーだった。【円谷美晶】

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