第84期名人戦A級順位戦 中村太地八段-永瀬拓矢九段 第2局の5

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悩み抜いた末に形勢逆転

 [先]7三歩成で勝てれば話は早い。しかし[後]3八角成[先]6二と[後]4二玉[先]6一飛成の時[後]8八飛と打たれて、先手玉は長手数の即詰みコースに入ってしまうのだ。

 限られた残り時間で、中村は[先]6七玉と[先]7七玉の早逃げを掘り下げた。しかし、ともにはっきりしない。「[先]8九歩まで読んだ」(中村)が、とても最善とは思えない。「あっ、失礼しました……40秒」。秒読みの最中、記録係の木村三段が唐突にわびる。起点の30秒を読み忘れたのだった。その瞬間、中村の上半身がビクンと…

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