
毎年選手が入れ替わる学生スポーツは、チームのレベルを維持するのが難しい。
大学の男子バレーボールもそうだ。直近30年間の全日本大学選手権(インカレ)で3連覇以上を成し遂げた大学は3校のみで、ファンの記憶に強く残る。1997~2002年の筑波大、17~21年の早稲田大、そして、14~16年の中央大だ。
中大の3連覇に大きく貢献したのは、14年に入学した現日本代表主将の石川祐希選手らの代だった。その後、日本代表やSVリーグでプレーする大竹壱青(いっせい)選手(東京グレートベアーズ=東京GB)、武智洸史(こうし)選手(広島サンダーズ=広島T)もいた「黄金世代」である。
8月8日、東京都立川市内で中大男子バレー部の創部80周年を記念し、現役選手とOBが対戦した。「黄金世代」の同期は6人。石川選手と在学当時の主務で現在は広島Tスタッフの江畑雄士さんは欠席したが、残る4人が集まった。
大竹選手と武智選手はOBチームの一員としてプレー。9人制の実業団で現役を続ける山下紘右(こうすけ)選手と2年前に現役を引退して東京GBスタッフに転身した平田亮介さんは、裏方で運営を支えた。
試合では、大竹選手がブロックでワンタッチした球を武智選手が好守でつなぐ場面があった。大竹選手は「一緒にプレーするのは大学4年のインカレ以来。懐かしかった」と笑顔を浮かべた。
試合後、4人に順々に話を聞くと、「個性の強い代だった」「まとまった時、すごい力を発揮した」と異口同音に語った。
当時はプレーを巡って言い合いになり、ぶつかることもあったという。武智選手は「今になったら笑って話せるような、いろいろな青春があった」と振り返る。
華々しい結果を残した4年間だったが、唯一、インカレで敗れたのが最終学年。準決勝で筑波大に敗れ、3位に終わった。
理由があった。
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