米GDP「特殊事情」でプラス成長 政権は得意満面も、FRBは警戒

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米商務省の庁舎=2024年2月14日、秋山信一撮影
米商務省の庁舎=2024年2月14日、秋山信一撮影

 米商務省が30日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比3・0%増と市場予想(2・3%増)を上回った。ただ、その最大の要因は、関税引き上げに伴う急激な輸入の変動という「特殊事情」。トランプ大統領の楽観論とは裏腹に、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、景気鈍化と物価上昇(インフレ)の両方に警戒している。

 「GDPは予想をはるかに上回った。利下げしなければならない。インフレは起きていない」。トランプ氏は30日、GDP速報が発表されると、即座に自らのソーシャルメディアにこう投稿。米経済は好調に推移しているとアピールするとともに、パウエル氏に改めて利下げを迫った。

 4~6月期GDPは、3年ぶりにマイナス成長に転落した前期(0・5%減)からプラス成長に復活。市場予測を大幅に上回る「サプライズ」となり、大規模関税が景気に悪影響を及ぼすとの批判を浴びせられていたトランプ政権関係者は得意満面となった。

 ただ、…

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