DH制導入に花巻東監督「素晴らしい」 現二刀流選手は… 高校野球

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今春の第97回選抜高校野球大会準々決勝の健大高崎戦で選手に指示を出す花巻東の佐々木洋監督=阪神甲子園球場で2025年3月26日、中川祐一撮影 拡大
今春の第97回選抜高校野球大会準々決勝の健大高崎戦で選手に指示を出す花巻東の佐々木洋監督=阪神甲子園球場で2025年3月26日、中川祐一撮影

 2026年度から高校野球に指名打者制(DH制)が取り入れられることになった。日本高校野球連盟が1日決めた。

 従来より1人多く起用できることで選手の出場機会の増加につながる半面、「投げる」「打つ」などの分業が進む可能性がある。

 米大リーグで投打「二刀流」で活躍する大谷翔平選手(ドジャース)のようなスケールの大きな選手が出てくるか心配する声もあるが、大谷選手の母校、花巻東(岩手)の佐々木洋監督はDH制を「安全面や出場機会、生徒の個性を生かすという教育的な配慮から見ても、すべての面で素晴らしいこと」と好意的に受け止める。

第84回選抜高校野球大会で大阪桐蔭・藤浪晋太郎から本塁打を放つ花巻東・大谷翔平=阪神甲子園球場で2012年3月21日、望月亮一撮影 拡大
第84回選抜高校野球大会で大阪桐蔭・藤浪晋太郎から本塁打を放つ花巻東・大谷翔平=阪神甲子園球場で2012年3月21日、望月亮一撮影

 チーム側は、DH制を使用するか、使用しないかを自由に選択できる。

 先発で出場した選手に限り投手とDHを兼務可能とし、先発兼DHで出場した投手は降板後もDHで試合に出場できるなどの通称「大谷ルール」の適用も、日本高野連は視野に入れる。

 花巻東には、新ルールが適用される時期に主力となる現チームの2年生に投打ともに優れた選手がいる。こうした選手の起用法について佐々木監督は「悩ましいところもあるが、しっかりした状態で投げた方がいい。それ以外に打者を育てればよいかなと思っている」と語る。

 今夏の甲子園大会では二刀流で注目される選手がいる。山梨学院で投手と一塁手を兼任する菰田陽生(はるき)選手(2年)は身長194センチ、体重100キロと体格に恵まれ、既に最速152キロ、高校通算25本塁打と投打で活躍する。来春からのルール変更の影響を受ける世代でもある。「夏の大会が一番大事なのでまだイメージはしていない」と語る一方で「投げる方が好きだが、打席にも立ちたい」と意欲を示している。【長宗拓弥】

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