動画ルポ・記者が見た東京都議選② 自民ベテランの苦悩

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支援者の前で涙を浮かべて演説する自民党公認候補の早坂義弘さん=東京都杉並区のJR荻窪駅前で2025年5月31日、大場弘行撮影(写真は動画から)
支援者の前で涙を浮かべて演説する自民党公認候補の早坂義弘さん=東京都杉並区のJR荻窪駅前で2025年5月31日、大場弘行撮影(写真は動画から)

 「国会議員だけじゃなくて、自民党の都議会議員も裏金作りをしていたことが明らかになりました。私たちは勤務先からきっちりと税金を徴収されます。自民党の都議会議員だけが数百万円レベルの裏金を作って脱税ができるのか」

 都議選告示まで1カ月となった5月14日朝のJR荻窪駅西口。杉並選挙区から立憲民主党公認で出馬する関口健太郎さん(33)がマイクを握り、駅に吸い込まれてゆく人々に向かってこう訴えかけていた。

記者がカメラを片手に候補者に密着した動画連載「民意をこの手に」。全6回の予定で、選挙のリアルに迫ります。
1回目 ある税理士の挑戦
2回目 自民ベテランの苦悩
3回目 国民民主選んだ元自民区議(4日10時公開予定)
4回目 自民VS自民(5日10時公開予定)
5回目 白熱の選挙戦(6日10時公開予定)
6回目 選挙とは 政治とは(6日10時公開予定)

逆風

 関口さんに限らず、野党候補が選挙戦中に自民党の政治資金問題をやり玉にあげるのは目に見えていた。自民党が都議選で大敗すれば7月の参院選に波及し、政権交代の引き金にもなりかねない。

 世論の反発はどのぐらい大きいのか。

 私は政治資金問題の逆風をまともに受ける自民党候補の様子を見に行くことにした。

都議20年のベテランは

 関口さんが演説をしているちょうど同じころ、荻窪駅南口に、杉並選挙区から自民党公認で出馬する早坂義弘さん(56)の姿があった。演説はせ…

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