犬がテレビに示す反応は「性格」次第? 年齢や犬種関係なく 米国

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テレビを見る犬(写真はイメージ)=ゲッティ 拡大
テレビを見る犬(写真はイメージ)=ゲッティ

 いまや犬もテレビを見る時代。米国発の犬専用のテレビ番組があるほどだ。ただ、テレビに映ったものに対する反応は、追いかけたりしっぽを振ったり、もしくは無反応だったりと犬によって異なる。この違いが何によって起こるのか、その理由の一端を米オーバーン大の研究チームが17日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表した。

 テレビからの刺激は犬へのストレスや生活の質を高める要因になる可能性がある。だが、犬がテレビの映像に反応する要因や行動の違いに関する体系的な研究は行われていなかった。

 チームは、まず年齢が高いほど映像からの刺激に慣れて反応が鈍くなるとする仮説を立てた上で、飼い主へのアンケートを基に検証した。

 インターネットで協力を募り、テレビを視聴すると回答した453匹(4カ月~16歳)の飼い主に犬の年齢や犬種などのほか、犬の感受性や衝動性を測る尺度を用いて性格を尋ねた。

 さらに犬がテレビを注視している平均時間や、画面に映る物に応じてどんな行動を取るかといった反応も調査した。

 その結果、仮説に反して年齢による映像への反応との関係性は確認できず、雌雄、犬種などの特徴についても同様の結果となった。

 他方で、飼い主から興奮しやすいと報告された犬は、画面上の物を夢中で追い回す頻度が多く、臆病な傾向があるとされた犬は、車やドアベルなど動物以外の物に対して反応する傾向が強かったという。

 こうした結果から、チームは犬の「性格」がテレビの映像への反応に影響している可能性があると考察。全ての犬に当てはまるわけではないと断りつつ、「性格の違いに応じ、テレビを利用して犬の生活環境を豊かにしたり、問題行動をしつけたりするのに役立つ可能性がある」と結論付けた。【高橋由衣】

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