
ファンタジー小説を数多く手がけた童話作家の立原えりか(たちはら・えりか)さんが5日までに死去した。87歳。東京都出身。
高校生の頃から同人誌に小説を発表。1959年、自費出版した童話集「人魚のくつ」で児童文学者協会新人賞を受賞した。
子どもたちに別れのあいさつをして空に消えていった木馬を描いた「木馬がのった白い船」など、ファンタジー小説を得意とした。詩的なメルヘンの世界を舞台にしながら、人間の弱さや悲しみを鋭い感性で描いた作風は、子どもだけでなく大人まで幅広い層に愛された。
代表作に「でかでか人とちびちび人」「ちいさい妖精のちいさいギター」など。童話創作講座の講師も務めた。(共同)
Comments