
「結果を残してきたと自負しているが、残念ながら党勢、支持率に結びついていないのは認めざるを得ない」。日本維新の会の前原誠司共同代表は5日に開かれた緊急役員会でこう述べ、7月の参院選の結果を受けて引責辞任する考えを表明した。昨年12月の就任以来、党勢回復に努めてきたが、参院選では国民民主党や参政党が躍進する一方で維新は埋没した。党のトップである吉村洋文代表の交代論が党内から聞こえない中、「前原おろし」はなぜ起きたのか。
4日夜、大阪市内にある維新の党本部の一室で、前原氏は吉村氏と向き合った。前原氏が「人心一新を図り、挙党態勢で維新を立て直すべきだ」と伝え、辞表を提出した。吉村氏は「感謝しかない。ありがとうございました」とねぎらった。
維新は7月の参院選で7議席を獲得し、目標に掲げた「改選6議席以上」を達成したが、比例票は約437万票と前回2022年…
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