「新米が出回れば…」から1年 いばら道のコメ増産で価格は戻るか

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コメの安定供給に向けた関係閣僚会議で発言する石破茂首相(右)。左は小泉進次郎農相=首相官邸で2025年8月5日午後4時27分、平田明浩撮影
コメの安定供給に向けた関係閣僚会議で発言する石破茂首相(右)。左は小泉進次郎農相=首相官邸で2025年8月5日午後4時27分、平田明浩撮影

 政府はこれまで行ってきた事実上の減反や生産調整をやめ、コメの増産にかじを切る方針を示した。2024年夏以降のコメ不足や価格高騰を受けたものだが、コメ生産の担い手を確保し、価格の安定化につなげられるかなど課題は多い。関係閣僚会議では農林水産省が前例にとらわれ、コメの需給見通しを見誤ったことも明らかになった。コメ増産は石破茂首相の思い入れが強い政策だが、農政の大転換を着実に進められるかが問われることになる。

見通せなかった需給のバランス

 農水省は24年夏に店頭でコメが入手しにくくなって以降1年近く「新米(24年産)が出回れば落ち着く」「生産量は十分にある」などと説明してきた。さらに今年1月には、コメの卸売業者らが在庫として過剰に抱える「流通の目詰まり」が価格上昇につながっているとし、農水省は一般競争入札による政府備蓄米の放出を決めた。

 ただ、実際にスーパーでのコメ価格が下がったのは5月下旬に就任した小泉進次郎農相が…

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