「国民に刺さる政策を作ってほしかった」自民県連幹部から不満の声

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自民党本部=東京都千代田区で、平田明浩撮影 拡大
自民党本部=東京都千代田区で、平田明浩撮影

 自民党は5日、都道府県連幹部を集めた「全国幹事長・政調会長会議」を党本部で開き、大敗した参院選の総括の取りまとめに向けてヒアリングを実施した。党の交流サイト(SNS)戦略の拙さや石破茂首相(党総裁)の早期退陣を求める意見が複数上がった。党執行部は8月最終週に総括をまとめる方針だ。

 会議はオンラインで開催され、首相は冒頭、「党総裁として責任を痛感し、おわびを申し上げる」と陳謝。「なぜあのようなことになったのか正確に分析し、次に備えることが自民党の国家に対する責任だ。忌憚(きたん)のないコメントを寄せてほしい」と呼びかけた。

 会合後、小野寺五典政調会長は記者団に「『国民に刺さる政策を作ってほしかった』など政策の問題やSNS対応に対する意見が多く出た」と説明。総裁選の前倒し実施など首相の早期退陣を求める意見については「いくつかあったと記憶している」と述べるにとどめた。

 これに先立ち、参院自民は参院選の当選者から意見を聴取した。当選した39人のうち35人が出席。党幹部によると、意見聴取では「自民党が何をしたいのか、メッセージが全く出せていなかった」「今回躍進をした党に比べると圧倒的にSNS戦略が弱かった」などの意見が上がったという。

 会合に出席した西田昌司参院議員は記者団に「昨年の衆院選の敗北後に総裁選をせず、負けた総裁のままだったことが参院選の敗因だ」と述べたと明らかにした。「敗軍の将は撤退する以外ない」と強調し、首相の早期退陣と総裁選の実施を求めた。【鈴木悟、高橋祐貴】

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