夏ドラマ 記者座談会/下 「こんばんは、朝山家です。」 会話のテンポよく、他家のぞき見る感覚

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 この夏に民放各局で始まった連続ドラマの注目作について、放送担当の記者3人が語り合う座談会の後編。先週に続き30代の井上知大、20代の諸隈美紗稀と平本絢子記者が参加した。今回は、地方の準キー局制作の連ドラが対象。各局の特色も感じられる中で、ヒューマンドラマの良作が目を引いた。

 平本 最も高い評価を集めたのは、朝日放送テレビ(大阪市)制作・テレビ朝日系の「こんばんは、朝山家です。」(日曜午後10時15分)。このドラマ枠は2年前に作られ、岡田恵和や野島伸司ら著名な脚本家が担当してきた。今期は、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本で知られる足立紳が、自身の体験を基に家族の奮闘を描くホームドラマだね。

 諸隈 売れっ子脚本家の朝山賢太(小澤征悦)は、家事も子育てもないがしろにし、ネットで自分の評価をひたすら検索。妻の朝子(中村アン)はそんな夫にキレつつ、事務所の社長として支えている。「残念な夫」と「キレる妻」を小澤と中村が好演し、会話のテンポが良く、他人の家庭をのぞき見る感覚で共感しながら楽しめた。

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