第107回全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)で起きた暴力事案で、大会本部は6日、「(広陵の)出場の判断に変更はない」と発表した。
SNS(交流サイト)などで拡散されている事案の内容と、広陵が日本高校野球連盟に報告した内容に相違があったが、6日に学校側から「これまで報告していた内容以外に新たな事実関係はない」という趣旨の表明があった。
広陵の暴力事案で、日本高野連は3月に審議し、日本学生野球憲章に基づく規則により、野球部に対する厳重注意の措置を決めていた。
大会本部はこの問題を巡って、学校関係者や選手への中傷や差別的な言動がSNSで拡散されているとして、「くれぐれも慎んでいただきますようお願い申し上げます」と呼びかけた。
日本高野連の井本亘事務局長は6日、「過去のいろんな事例と照らし合わせながら、どういう指導もしくは処分申請が必要なのか、きちんと審議委員会で審議した上でやっていることを理解していただきたい」と説明した。
広陵は7日の大会第3日第4試合の1回戦で、旭川志峯(北北海道)と対戦する。【石川裕士】
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