日本生命・赤江夏星「エースの自覚」で粘り勝ち 卓球Tリーグ女子

Date: Category:スポーツ Views:3 Comment:0
【日本ペイント-日本生命】第4試合第2ゲーム、ポイントを奪い声を上げる日本生命の赤江夏星=代々木第2体育館で2025年7月27日、西夏生撮影 拡大
【日本ペイント-日本生命】第4試合第2ゲーム、ポイントを奪い声を上げる日本生命の赤江夏星=代々木第2体育館で2025年7月27日、西夏生撮影

卓球 Tリーグ女子開幕戦(27日・代々木第2体育館)

○日本生命3―1日本ペイント●

 第4試合、日本生命の赤江夏星は日本ペイントの18歳・青木咲智の追い上げに苦しんでいた。幸先良く2ゲームを先取したが、第3ゲームを落とし、第4ゲームの最後は青木のボールがネットインとなって失点。嫌な形でゲームを落とした。

【日本ペイント-日本生命】第4試合第2ゲーム、ボールを打ち返す日本生命の赤江夏星(奥)=代々木第2体育館で2025年7月27日、西夏生撮影 拡大
【日本ペイント-日本生命】第4試合第2ゲーム、ボールを打ち返す日本生命の赤江夏星(奥)=代々木第2体育館で2025年7月27日、西夏生撮影

 「流れがないな、と。少しイライラした自分もいた」。以前はイライラを引きずり、その後のプレーが雑になる傾向もあった。だが「ここをうまく切り替えられたら、また新しい自分になれる」と冷静だった。最終第5ゲームも追う展開となったが、サーブで崩し、最後は4連続得点で粘る青木を振り切った。

 昨季はシングルスで15勝を挙げた。だが、プレーオフ準決勝では自身もチームも敗れ、シーズン終了後に出場した国際大会でも白星が遠かった。負けたくない気持ちからミスを恐れ、安全なプレーを選択しがちだった。何かを変えないと勝てないとの思いで、今季は「新しい自分を探す」をテーマに掲げた。

 試合中は相手を左右に振る中で仕留めていく場面が見られたが、100%の自信があったプレーではないという。「新しいものが得られたらと、迷った時は全部、自信がない方を選択した」と、勇気を勝利につなげた。

 絶対的エースの早田ひなは国際大会出場のため開幕戦を欠場。今後も同様のケースが想定される中、赤江の出来がチームの浮沈の鍵を握る。「自分がエースという自覚を持って貢献していきたい」と、21歳の若き背中は頼もしさを増していた。【玉井滉大】

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.