千葉県警は、2025年上半期(1~6月)に認知した特殊詐欺が562件(前年同期比145件増)、被害総額が約35億円(同約20億円増)に上り、統計を取り始めた04年以降で最多のペースと発表した。
県警捜査4課によると、警察官や検察官になりすまして現金をだまし取るタイプの詐欺が183件(同159件増)、約23億円(同約19億円増)と急増した。「あなたが犯罪に加担している。犯罪の嫌疑を晴らすためには、あなたの現金を調べる必要がある」などとうそを言い、LINEなどSNSのビデオ通話に誘導して送金させる手口があり、若い被害者が多いという。
県警は「LINEなどSNSを使った取り調べは絶対にない。若い世代も被害に遭うことを知ってほしい」と注意を呼びかけている。【高橋晃一】
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