
大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催中の大阪・関西万博は、会場跡地の行方にも注目が集まっている。自動車レースの最高峰F1が開催できるサーキット場を整備するアイデアが優秀提案の一つに選ばれた。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。その跡地で、なぜF1なのか?
万博会場(約155ヘクタール)の中で、大屋根「リング」内側の土地の大部分は夢洲第2期区域(約50ヘクタール)と言われる。アメリカやフランスなどの海外パビリオン全57館がリングの中に集まり「世界は多様でありながら一つ」の意味が込められた万博を象徴するエリアだ。この土地は大阪市が所有している。
提案の代表企業は大林組
大阪府・市が募集した跡地利用のマスタープランで、サーキット場建設を提案したのは「夢洲第2期区域開発基本構想検討会」。7社でつくる企業グループで、代表企業である大林組大阪本店が毎日新聞の取材に応じた。他の参加企業の社名は非公開としている。
案では、1周約2キロのリング内側の中央部にある「静けさの森」をそのまま残し、…
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