高級食材として人気のイセエビの漁が8月、県内で解禁された。千葉県いすみ市の大原漁港では6日に今季初の水揚げがあり、職員が台に乗せて手際よく選別すると、エビは勢いよく跳びはねた。
いすみ市沖は、親潮と黒潮がぶつかる栄養豊富な好漁場で、イセエビの水揚げも全国有数。県の千葉ブランド水産物として「外房イセエビ」に認定されている。6~7月の産卵期は禁漁期間とし、全長13センチ以下の稚エビは捕獲を禁じられている。
5日午後、大原と太東の市内2港から計34隻が出漁して網をしかけ、6日未明にイセエビを引き揚げた。水揚げ量は平年並みの約1・4トン。漁船「年丸」の乗組員、荘司大輝さん(26)は「初日の量としては悪くない。この勢いが続いてくれれば」と期待した。
大原漁港では10月まで毎週日曜日の「港の朝市」で「いすみ イセエビまつり」を開き、イセエビのつかみどりなどを行う。問い合わせは港の朝市協同組合(0470・64・4518)。【高橋秀郎】
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