日韓両政府は、韓国の李在明大統領が8月下旬に日本を訪問する方向で調整に入った。6月に李氏が大統領に就任してから初の来日となる。複数の日韓外交筋が8日、明らかにした。石破茂首相と会談し、日韓関係の安定的発展に向けて意思疎通を継続する方針を確認する。首脳が相互往来する「シャトル外交」の第1弾となる見込みだ。
今年は日韓国交正常化60周年の節目に当たる。日本政府は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮や、海洋進出を強める中国を念頭に置き、安全保障分野での日韓、日米韓の連携を図りたい考え。李氏が日韓間の歴史問題を取り上げるかどうかが注目される。
外交筋によると、李氏は今月下旬に米国を訪問してトランプ大統領と会談する方向で調整しており、日本には訪米前に立ち寄るとみられる。
首脳会談では、北朝鮮による暗号資産(仮想通貨)窃取など悪意あるサイバー活動や、ロシアと北朝鮮の軍事協力進展に深刻な懸念を共有する。国民間や経済面での交流強化も議題となる見通しだ。(共同)
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