
フィギュアスケートのトップ選手を複数、栄養面から支える会社がある。所属契約を結ぶ男子の佐藤駿選手(エームサービス・明大)、ペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)をサポートする「エームサービス」。担当する公認スポーツ栄養士・管理栄養士が「食トレ」で重要なこと、そして佐藤選手の意外な一面や佐藤、木原両選手の強みを明かした。
担当が語る佐藤の意外な一面
社員食堂運営や給食事業などを手がけ、1990年代からスポーツ選手の栄養サポートに力を入れている同社が、フィギュア選手との関わりを持つようになったのは2017年。当時、高校3年生だった三原舞依選手、高校2年生の坂本花織選手(ともにシスメックス)のマネジメントなどを担う会社から打診があったからだ。
その後、高校2年生だった佐藤選手からも同様の依頼があり、20年からサポートを開始。23年には所属契約を結ぶことになった。
佐藤選手は実家に住んでおり、当初は高校生ということもあって、食事を作る佐藤選手の母とやり取りすることが多かったという。担当する公認スポーツ栄養士・管理栄養士の西山英子さん(57)は「佐藤選手のお母様が作るご飯は、本当に非の打ち所がなく、パーフェクト」だったという。
明大に進んでからは本人と話す機会が多くなり、1カ月に1回ほど面談を行う。主に演技のために改善したい身体の課題と直近の食事内容を聞き取り、栄養面でアドバイスを送る。
「リアクションが大きい選手でもなく、佐藤くん、伝わってる?っていう感じなんですけど、…
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