
自民党が8日に開催した両院議員総会では、党総裁選の前倒し実施について、総裁選挙管理委員会(逢沢一郎委員長)が、党所属国会議員と都道府県連に意向を確認することを決めた。当面の続投を表明する石破茂首相(党総裁)に対し、「石破おろし」が党の公式手続きに上った格好で「かなり外堀は埋まってきた」(元党幹部)。総裁選の前倒し実現に向けた圧力が強まる見通しで、これに対して首相は判断を迫られる。
4時間半に及んだ7月下旬の両院議員懇談会とは異なり、この日の総会は予定の2時間で終了した。ただ、冒頭の首相あいさつが終わり、会議が非公開となると首相の早期退陣を求める声が噴出した。
口火を切ったのは、7日に首相宛てに早期退陣を求める提言を手渡した青山繁晴参院議員。「首相はしっかりと責任を取るべきだ」と迫った。会議が半ばを過ぎると、司会役の有村治子両院議員総会長がこう切り出した。
「総裁選をす…
Comments