
京都府福知山市長田野町の長田野工業団地にクラシエ(本社・東京都)の京都工場が完成した。ヒット商品「ねるねるねるね」などの「知育菓子」の生産体制を増強する。同社初の一般向け見学ルートも整備した。2026年4月に本格稼働し、その後、見学者を受け入れる予定だ。
既存の知育菓子製造拠点である福知山工場(福知山市篠尾)と高槻第1工場(大阪府高槻市)の機能を京都工場に集約する。高槻第1工場が最初に新工場に移転し、今年12月に一部稼働する。来春には福知山工場が移転する計画だ。

敷地面積は2万5646平方メートル。最新の製造機器を導入し生産効率のアップ、省力化を図る。約50種類の知育菓子生産は1・4倍に増強される一方、従業員は現在の2工場計約290人から、約200人になるという。
見学者入り口は、クラシエのコーポレートカラー「たんぽぽ色」に染められている。「ねるねるねるね」の長さ約70メートルの製造ラインを間近に見ることができるほか、知育菓子教室も開かれる予定だ。
芝和成・京都工場長は報道陣の取材に「見せる工場というコンセプトがある。知育菓子を楽しく、おいしく体験していただきたい」と語った。【庭田学】
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