「臆せずポジティブに」 不戦勝の津田学園に期待と不安 夏の甲子園

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延長十二回の熱戦の末、叡明にサヨナラ勝ちして喜ぶ津田学園の選手たち。この次の試合で広陵が勝ち、2回戦での対戦が決まった=阪神甲子園球場で2025年8月7日、岩本一希撮影 拡大
延長十二回の熱戦の末、叡明にサヨナラ勝ちして喜ぶ津田学園の選手たち。この次の試合で広陵が勝ち、2回戦での対戦が決まった=阪神甲子園球場で2025年8月7日、岩本一希撮影

 全国高校野球選手権大会で広陵(広島)が出場を辞退したことを受け、14日の2回戦で対戦する予定だった津田学園の関係者は「不戦勝」となったことに困惑の表情を浮かべた。初の3回戦進出を目指して「対広陵」をイメージし、対戦を楽しみにしていた選手たち。佐川竜朗監督は「3回戦までは日が空くので、選手たちには頭を切り替えようと言うつもりです」などとするコメントを出した。

 津田学園は延長タイブレーク十二回の熱戦となった7日の1回戦で、初出場の叡明(埼玉)に5ー4でサヨナラ勝ちして2回戦に進出。広陵はすぐその後の試合で旭川志峯(北海道)を3―1で降していた。

 夏の甲子園に過去2回出場している津田学園はともに1回戦を突破したが、2勝目の壁は破れていない。「三度目の正直」がなるかどうかという今回の相手が広陵だった。

 監督のコメントによると、広陵の中井哲之監督からは甲子園練習の時に「守備を普段通りにしっかりやれば2回勝てるよ」と声をかけてもらい、勝ち進めば広陵と当たることに「宿命的なもの」を感じていたという。

 一方。広陵に関してSNSでいろいろな話が飛び交っていたことについて、選手には「グラウンドに立ったら雑念は切り離せ」と言い続けていた。佐川監督は「経験値が1回少ないまま3回戦を迎えることに不安もあるが、しっかり準備したい」としている。

 地元・桑名のファンも戸惑いを隠せない。野球部員も通うという四日市市の整体院の整体師は「こうした事態にも臆せずポジティブに頑張ってほしい」とエールを送った。

 津田学園は17日午前10時半から、横浜(神奈川)―綾羽(滋賀)の勝者と3回戦を戦う。【長谷山寧音】

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