関西浪曲界の実力派、真山隼人が作家、京極夏彦による妖怪時代小説の金字塔「巷説(こうせつ)百物語」シリーズを浪曲化した。
今回挑んだのは、シリーズ第1作の第1話「小豆洗い」。16日に朝日生命ホール(大阪市中央区)の独演会で披露する。隼人は「人の『情念』が複雑に絡み合う、近年まれに見るスケールの大きな話」と意気込む。
舞台は越後の山奥にある小屋。僧侶や商人など、雨宿りのために集まった複数の男女が退屈しのぎに百物語を始める。「しょき、しょき」と、小豆をとぐような音が聞こえてきたのを皮切りに、妖怪「小豆洗い」にまつわる怪談が幕を開ける――。
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