全国高校野球選手権大会は第9日の14日、阪神甲子園球場で2回戦があり、仙台育英(宮城)が開星(島根)に6―2で勝利し、準優勝した前々回大会以来2年ぶりに3回戦に進んだ。
エースの吉川陽大投手(3年)は三回途中から救援し9奪三振、無失点で締めた。試合後の仙台育英・吉川陽大投手の談話は次の通り。
仙台育英・吉川陽大投手
先発の梶井(湊斗投手=2年)が粘ってくれたので、それに続くだけだと思って、思いきり投げた。いろいろな球種でカウントが取れ、四死球もなかったのがよかった。初球のストライクを取ることを意識した。直球が走っていて、スライダーも切れがよかった。
<1回戦で完封した>
自信になったが、完投させていただいた分、スタミナ面の課題が見えた。すごくありがたい経験をさせてもらった。
<制球への意識>
大きく構えて、最後に自分が有利なカウントになったら、(コースの)際を攻めた。
(監督の)須江(航)先生から「ピッチング中は実況しろ」と言われている。口には出しませんが、頭の中で実況している。「バッターは何を待っているんだろう」と自分で考えて、実況風にやっている。
昨年の春にメンバー外になった時に、須江先生から「周りを見られていない。実況しろ」と言われてから、実況している。
実況している分、自分も楽になった。一点に集中せず、バッターの気持ちも見られる。頭の中がちょっと広くなった感じがして、すごくいいです。
<3回戦への意気込み>
今日の自分のピッチングをしっかりと振り返り、課題を潰し、いいところは慢心せず、自信に変えたい。
次はどうしていくかを決めるまで、今日のピッチングは終わっていない。この後にしっかり振り返りをするのが大事。復習までがピッチングです。
毎回、(試合の動画などを配信しているサイトの)「バーチャル高校野球」で自分の投球を見返して、「これはダメだったな」というのを振り返っている。1回戦も宿舎で全部見返した。
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