予選で驚異の打率7割 捕手のリード安定で得た自信 西部ガス・松山

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九州2次予選の第1代表決定戦で、先制の左越えソロ本塁打を放ち、人さし指を立てて走る福岡市・西部ガスの松山翔太捕手=福岡・小郡市野球場で2025年6月7日、北山夏帆撮影
九州2次予選の第1代表決定戦で、先制の左越えソロ本塁打を放ち、人さし指を立てて走る福岡市・西部ガスの松山翔太捕手=福岡・小郡市野球場で2025年6月7日、北山夏帆撮影

 28日に開幕する第96回都市対抗野球大会。全国12地区の厳しい予選を突破してきた代表チームの主役候補を紹介します。9回目は九州第1代表で2年ぶり8回目出場、福岡市・西部ガスの3年目、松山翔太捕手(25)。九州2次予選で打率7割を誇った「強打の捕手」に注目しました。

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「大事な試合任せられるレベルでは…」

 打席では豪快なスイングを見せ、話せばきっぷのいい人柄に引き込まれる。

 重圧がかかった九州2次予選。前回の代表チームであるKMGホールディングスとの第1代表決定戦で、勝負強さを見せつけた。

 両チーム無得点が続くなかで、均衡を破ったのは四回だった。相手投手が得意とする初球のカットボールを完璧に捉え、左翼席に運ぶ先制ソロを放った。

 「気持ち良く投げさせないためにあえて得意球を狙った」と、相手投手に精神的ショックを与える冷静な一振りだった。

 同点の九回には先頭で打席に入り、勝ち越し点の足がかりとなる左前打を放った。この1点が決勝点となりチームは8年ぶりの第1代表を獲得した。2次予選は3試合で2本塁打、打率7割の大当たりで、「神懸かっている」と自賛した。

 勢いに乗れたのには理由がある。

 入社して1、2年は「試合に出たい、打ちたい、レギュラーを取りたい」という気持ちばかりが先走り「空回りしていた」と振り返る。

 持ち味の打撃でいい当たりを見せても、肝心の捕手としてリード面が安定せず、「大事な試合を任せてもらえるレベルではなかった。そこから打撃の調子も落としてしまう悪循環の中にいました」という。

 今季はシーズン前、松薗史敏監督から厳しい指摘を受けた。

 「(入社1…

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