小泉進次郎農相は終戦の日の15日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。2024年10月の石破政権発足後、閣僚の参拝が確認されたのは初めて。石破茂首相は参拝を見送り、自民党総裁として玉串料を私費で奉納する見通しだ。
小泉氏は環境相を務めていた20年と21年の終戦の日に靖国神社を参拝している。今月8日の記者会見では今年の参拝について「閣僚としてのコメントは差し控える。個人としては適切に判断していきたい」と述べていた。
小林鷹之元経済安全保障担当相も15日午前、靖国神社を参拝した。私費で玉串料も納めた。参拝後、小林氏は記者団の取材に「祖父が中国で戦死しており、遺族の一人として参拝した。平和を守り抜いていくために全力を尽くしていく覚悟を新たにした」と述べた。
石破茂首相が戦後80年の節目に表明を検討している「首相見解」に関しては、小林氏は「(戦後)70年談話が全てだと思っている。次の世代に対して謝罪をし続ける宿命を負わせるべきではない」と語った。【鈴木悟】
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