「社会人ばかり」は昔 コスパ良しの夜間大学、その使命と生き残り策

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夜の東洋大白山キャンパス。6学部8学科に3000人超の夜間学部生が在籍している=東京都文京区で2024年12月4日午後5時58分、西本紗保美撮影
夜の東洋大白山キャンパス。6学部8学科に3000人超の夜間学部生が在籍している=東京都文京区で2024年12月4日午後5時58分、西本紗保美撮影

 夜間学部を設置している大学は全国で減少しているが、一部の私立大は学費の安さや独自の支援制度で学生を呼び込み、その数を維持している。

 多様な学生を集めたい大学と、経済的に苦しくても学びたい学生のニーズが一致しているとみられる。

 夜間学部は、まだその使命を終えていないのか。当事者たちに聞いてみた。

国立大よりも安い学費

 日が沈んでからも多くの学生が行き交う東洋大の白山キャンパス(東京都文京区)。入り口からほどなく、創設者の哲学者・井上円了の像がある。

 「余資なく優暇(ゆうか)なき者のために教育を開放する」

 そんな井上の意志を具現化するために、夜間学部(第2部)は1951年に開設された。

 現在は6学部8学科に3000人超の学生が在籍しており、大学院を除く全国の私立大夜間学部生計約1万人の3分の1近くを占めている。

 夜間学部の入学初年度の学費や入学金を…

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