北海道警は16日、斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で14日にヒグマに襲われて死亡した東京都の20代男性の死因は、全身多発外傷による失血死と発表した。
道警などによると、男性は14日午前にヒグマに襲われ、格闘して両太ももから出血。その後、林に引きずり込まれた。
15日の捜索で、男性が襲われた登山道から、林に入り50~200メートルの場所に破れた紺色のシャツと財布、腕時計などが散らばっているのを発見。シャツや現場周辺の樹木、地面には血痕があった。
道警などは男性の捜索中にヒグマ3頭を発見。ハンターが発砲し、3頭を駆除した。1頭は親グマ、2頭は子グマだった。男性の遺体は3頭がいた場所で見つかった。
道内では7月に南部の福島町の住宅街で男性がヒグマに襲われて死亡している。【森原彩子】
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