北海道でヒグマによる死傷事故が相次いでいます。過去64年間で60人が命を落としました。山菜採りや登山中だけでなく、都市部に現れる「アーバンベア」も社会問題になっています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「北海道のヒグマ被害」を解説します。
Q ヒグマの事故が起きているの?
A 北海道の知床半島にある羅臼岳で、ヒグマに14日に襲われた男性が行方不明になりました。北海道警が15日、男性を発見し病院で死亡を確認したと発表しました。
Q どれくらいの人が被害にあっているの?
A 1962年以降、ほぼ毎年1~14人の死傷者が出ていて、64年間で死亡した人は60人、けがをした人は122人です。
Q どんな場面でヒグマに襲われているの?
A 北海道では、冬眠明けの春から秋にかけて山間部でヒグマの事故が多く発生します。山菜やキノコを採りに山へ入った人が襲われるケースが最も多く、川釣りやクマ駆除、シカ猟をしていた人も被害にあっています。
Q 子どもや若者も被害にあったの?
A 犠牲者の中には子どもや若者も含まれています。たとえば、64年9月には登校中の女児(11)が、70年7月には登山していた18~20歳の男性3人が命を落としました。2023年10月には福島町で登山中の男子学生(22)が行方不明になり、数日後に遺体で見つかる事故もありました。
Q ヒグマって都会にも現れるの?
A はい、「アーバンベア」と呼ばれ、札幌市などの市街地にも出没し、社会問題になっています。1964年9月には札幌市内で登山中の男性(24)が死亡し、2021年6月にも、札幌市の市街地でゴミ出し中の高齢者や通勤中の会社員ら4人が1頭のヒグマに襲われ、重軽傷を負いました。
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