耳無芳一ギョーザ、ひじきがお経 「ばけばけ」控え新メニュー 静岡

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小泉八雲関連の新開発商品を持ち寄った業者の人たち=静岡県焼津市で2025年8月4日、丹野恒一撮影 拡大
小泉八雲関連の新開発商品を持ち寄った業者の人たち=静岡県焼津市で2025年8月4日、丹野恒一撮影

 明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が愛した静岡県焼津の魅力をアピールしようと市内の14事業者が関連メニューやグッズを企画開発し、今秋にかけて続々と発売する。

 八雲の妻セツがヒロインのモデルとなるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」が9月末から放送されるのに合わせ、市観光協会が八雲関連の新商品開発を計画。4月と6月に観光事業者向けのセミナーとワークショップを連続で開き、参加者を中心にそれぞれ工夫を凝らした19商品を開発した。八雲が1897年に初めて焼津を訪れた8月4日、お披露目の会が「焼津さかなセンター」で行われた。

「耳無芳一」に着想を得た特製ギョーザ=静岡県焼津市で2025年8月4日、丹野恒一撮影 拡大
「耳無芳一」に着想を得た特製ギョーザ=静岡県焼津市で2025年8月4日、丹野恒一撮影

 JR西焼津駅近くの「DINING友秀(ゆうしゅう)」で13日から提供が始まったのは特製ギョーザ「芳一の耳隠し」。八雲作の「怪談」に収められた「耳無芳一の話」では怨霊(おんりょう)よけの経文を書き忘れた芳一の耳が取られてしまう。そこで店主の寺尾名未さんは「ギョーザを耳に見立て、それを守るためお経としてひじきをかけた。物語もハッピー、食べた人も笑顔になるメニューにした」という。

 そのほか、八雲が残した料理レシピを参考にしたオムレツの乗ったトーストや、八雲が好んだアイリッシュウイスキーを塗ったマドレーヌなど、それぞれに八雲を絡めたストーリー性のある商品がそろい、参加者らは「一緒に盛り上げていこう」と意気込んだ。【丹野恒一】

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