ベートーベンは古色蒼然(そうぜん)にほど遠い“最近の人”。そう言い切る大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督、尾高忠明が、就任の2018年以来、2回目となる交響曲全曲演奏に臨む。「ベートーベン・チクルス~原点にして頂点~」と題した全5回の演奏会になる。
九つの交響曲について、「全ての音楽家、特にオーケストラと指揮者にとってはバイブル。彼の作品の前で自分をよく見せようとしても、それはできない」と語る。演奏者の歩みや現状を映し出すところに「怖さと喜びがある」という楽聖の作品。「大阪フィルも私も7年で進歩した。自然体で挑みたい」と意気込む。
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