全国高校野球選手権大会は第13日の19日、阪神甲子園球場で準々決勝があり、京都国際は山梨学院に4―11で敗れ、史上7校目の夏連覇はならなかった。
先発した京都国際のエース、西村一毅(いっき)投手は試合後、涙は見せず、悔しさをかみしめるように淡々と振り返った。主な談話は次の通り。
京都国際・西村一毅投手
自分が打たれてしまい、申し訳ない気持ちです。チームは前回大会で優勝し、先輩たちの結果に追い付こうとやってきましたが、最後は自分の責任で負けた。
<前回大会の優勝投手。プレッシャーはあったか>
重圧は感じていました。でも、もう一度挑戦者としてはい上がってやろうと練習してきました。先輩に連れて行ってもらった甲子園に、今度は自分が連れて行こうと1年間やってきました。
<二回に5失点>
相手打線は強力だと分かっていました。コースを突いても振り切られました。自分の技術不足です。研究されていたかもしれませんが、自分の球が通用しなかっただけです。
<相手の4番打者に打たれた本塁打について>
内角の真っすぐでした。捕手の要求通りでしたが、少し内側に入ってしまいました。相手の力が上でした。動揺しかけましたが、気持ちが切れてしまわないようリセットし、冷静に投げようと思いました。そこは自分が成長した点だと思います。ベンチからも『切り替えろ』と聞こえました。
<大会を通して感じたことは>
自分の体の感覚と実際の投球がずれている感じがあり、修正し切ることができませんでした。疲れはなかったです。
<涙は見せなかった>
やり切ったという思いもあります。甲子園で終わることができたのは誇りです。
<高校野球を振り返って>
1年の夏に辞めたいと思いましたが、周りに助けられました。「頑張れ」と声を掛けてくれました。それがなかったら、この場に立っていません。だから、勝って恩返しがしたかったです。ありがとうと、ごめんという気持ちです。
<将来は>
去年の甲子園で投げてからプロを目指すようになりました。まずは大学に進み、点を取られない、チームを勝ちに導く投手になりたいです。
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